安全長靴にステンレス製の中敷、防塵マスクにゴーグル、ゴム手袋のうえにかさねる軍手‥。
ちょっと大げさかなと思いながらも用意周到にボランティア集合場所へ。駅から徒歩
10~15分くらいにある「いわき市災害救援ボランティアセンター」。
登録をしてオリエンテーションをするんだけど、びっくりしたのが、ボランティア用の保険に向こうで入れてくれるんだ!手厚い、、。僕らはそれを知らずに地元の役所で自費で入ってきた。
必要な道具類もなんだかんだでだいたい借りられる。借りられるのありえないってぃ!アリエナイッティ!
当然数に限りがあるはずだから、自分で用意するべきだけど、こんなに誰でも参加しやすくなってるのか‥。
そして登録等が済んだら今度はマッチング。どこにどんな仕事があって、何人必要か、そういうことが順番に読み上げられていく。そこでそれぞれの希望や装備の都合にあったものに手をあげ派遣先を選ぶ。もちろんシチュエーションや件数にも限りがあるので、あんまり選り好みしてると参加しそびれる可能性も。早い段階でその日の仕事がなくなってしまうこともあるそう。
後述しますが、人手が足りてるわけじゃない。復興作業が終息に向かってるわけでもぜんぜんない。なのにボランティアセンターには仕事に限りがあって、人手があまるなんてことが起きる。
需要と供給の間にまだいかんともしがたい諸問題があるみたいだ、、。
まあ、とにかく僕達は作業を割り当ててもらえた。初めて参加する復興作業は‥、
倒壊した民家のブロック塀などを処理、整理すること。依頼主さんはやや高齢な方らしい上に、ご主人が入院されているそうで、崩れて乱れた塀やお庭が手付かずのままとのこと。
センターから車で40~50分。道すがら点々と半壊した家や建物が視界をよぎる。
作業は、若い男にとってはさしてきついものではなかった。曇り時々小雨で、天候にも恵まれた。
崩れたブロック塀を荷台に積み、地域の集積所に運ぶ。それを何往復か。野球場だったらしい集積所には膨大な量のガレキ、家具、家財道具‥。すべてだ。なにが捨てられてるかと言えば、人間生活に関わる、暮らしの全てが、壊れて、捨ててある。これも後述すると思うけれど、ここの集積所はまだ、燃える燃えない金属コンクリなど、きれいに分別されている。そんなことができそうもない地域にも僕らは後日訪れることになる。
庭の掃除をし、倒れた物干し台を立て直す。ついでに、伸び放題だった雑草を摘み取り‥。ふむ、なかなか繊細な仕事ができた、と思う。帰ってきた家主さんが喜んでくれたらいいな。庭がきれいになったことと、誰かを助けようと思う人間がいるということを。
作業終了直後、雲行きが怪しくなり、車での移動中猛烈な豪雨になった。
小雨なら、気温を下げてくれ埃をしずめてくれる。雨は天の恵みにもなる。だけど狂ったような雨は半壊した家々やゆるんだ地盤に鞭を打つことのなる。不安を募らせる人々の心にも。
ゲーテの戯曲「ファウスト」の台詞に、「生活と自由とを受けるに値する人々とは、生活と自由とを常に戦い取る人々である」とある。
けれど自然の猛威は、時にあまりにも過酷で、人々にとって運命は一方的で強引だ。たとえファウストでも、戦いの最中には、美しい台詞は口にできないだろう。
明日も、行動が希望を紡ぎますように。
0 件のコメント:
コメントを投稿